2020.04.16
狭間の知識
皆さんこんにちは。
講師の長坂です。
皆さんは、整体師になるためには何を知っていれば良いと思うでしょうか。
- 解剖学:身体のつくり
- 生理学:身体の働き
- お悩み(愁訴)について:お悩みの成り立ちとアドバイス
安全で効果的な施術のためにどれも必要だと思います。
- 経営学:円滑な院・サロン運営
- コミュニケーション・心理:お客様に信頼を寄せていただく
これらも働くうえでとても役立ちます。
いま挙げたものは、アカデミーでも必修の科目(一部除く)として位置づけられています。
概ね網羅していると思います。
ですが、
・各科目のカテゴリーに属さない
・わざわざ学ぶという認識が薄い
そんな狭間のような存在の、けれども知っておくと良い知識があるとアカデミーでは考えています。
学習内容の一部をご紹介します。
(科目を受けなくても参考になれば嬉しいです)
手技の効用について
軽擦(さする)、圧迫(おす)、揉捏(こねる)、叩打(たたく)など基本手技と呼ばれる技があります。
これらは人体に触れるという点においては共通しています。
しかし、各手技の効用には違いがあるのです。
- 例えば、皮膚の代謝を活性化して免疫力の向上に寄与するもの
- 例えば、筋・神経の働き(主に血流)を高めるもの , etc.
また、手技の刺激強度を変えることでも効用が変化するとされています。
そしてこれらは過去の研究に基づいて語られています。
効用が分かるということは手技の使いどころが分かり、
無暗に刺激を与える施術や当てずっぽうの施術にならないということです。
お客さまの身体は千差万別。
一人として同じ方はいないので、安全にお客さまに合った手技を選んで行きたいですね。
快(気持ちよさ)について
太古の昔、人間の先祖たちは何かを食べて「美味しい」という”快”を感じたら、
再び「美味しさ/快」を求めて狩りをしたといいます。
逆に「不味い/不快」と感じたらそれを遠ざけてきました(例えば毒のある食べ物)。
快・不快を判断材料として生き抜いてきたと言えます。(壮大!)
ご存じの通り、整体は快をつくることができる仕事です。
しかし、手技療法家は愁訴の緩和に熱を上げ、気持ち良い施術を軽視しがちな時期があります。(偏見!)
このような背景や、快が人体に与える効用などを学ぶことで
- 気持ち良くすると心身にどれほど利益があるのか
- お悩みがなくてもご来店されるワケ , etc.
などを見出すきっかけが得られます。
医療現場、特に終末期医療や歯科、看護、介護領域で
タクティール・ケア、コンフォート・ケアと呼ばれる快を扱う分野に
関心が高まっていることも忘れてはなりません。
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他にも沢山ありますが長くなるのでこのあたりで失礼します!
終わりに
施術をするというシンプルな提供サービスだからこそ、
小手先ではない、もっと根本的で、文字通り素地となる知識を得て
行動や技術に意義を見出すのはとても大切なことだと考えています。
“理念・哲学なき行動(技術)は凶器であり、行動(技術)なき理念は無価値である”
(本田宗一郎)
「なぜその手技を選ぶのか」
「何のために気持ちよくするのか」
「整体師の役割は何なのか」
「誰のために施術を覚えるのか」
漫然と施術をしてマンネリ化しないためにも、
一度や二度の失敗で折れないためにも、
強い根っこと強い職業観を持って働きたいですね。
こんなことを考えていると夜も眠れなくなりますが(@@)
自分への戒めも込めて、書かせていただきました。
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