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スクールブログ

2018.11.05イベント

アカデミー生レポ『ハワイ大学解剖学実習にて ~人の体~ 』

ウィルワン整体アカデミーの加藤です。

 

10月13日、14日にハワイ大学にて行われた人体解剖実習に参加しました!

 

ハワイ解剖実習1jpg

 

なぜ日本ではなく、わざわざハワイなのか?それは、日本では法律で定められていて、人体解剖は医者もしくは医学生しか行えないからです。然るべき場に行けば人体解剖を見る機会も無くはないようですが、一度解剖された後のご検体を見るだけになります。もちろんそれだけでも勉強になります。ですが、皮膚は無く、脂肪も綺麗にとられ、筋膜もない筋肉と骨がしっかりと見える状態になっています。人間は誰でも皮膚があり脂肪があり筋膜があり、その下に筋肉があります。それらを直接見ることはできず、ましてや皮膚や脂肪を剥ぐことは日本では経験できないことです。体表から触れる筋肉、体の深い位置で支えている筋肉がどのようになっているか、それらのすべてがハワイ大学では知ることができると聞き、参加しました。

 

参加者は約30人いて、医療関係者、整体師、トレーナーなど様々な分野の人が集まりました。三検体あり1グループ10人で行いました。ハワイ大学の講師陣の元、解剖実習が始まります。始めは伏臥位で背部や大腿部後面を中心に行います。自分が担当したご検体はやせ型の男性でした。始めは腰部を行いましたが、あんなにも脂肪があるとは思いませんでした。痩せ型だから、すぐに筋肉に届くと思っていましたが、なかなか筋肉が見えてこない。初めて体験で慎重に行っていたのはありますが、それでも驚きました。普段筋肉を圧迫していると思っていても、実はほとんどが脂肪に吸収さているのではないかと思ってしまうほどでした。脂肪をどかし、出てきたのは筋膜。筋膜は白く薄いです。サランラップみたいな薄さです。

 

腰部には、胸腰筋膜と呼ばれるのもがあり、それはTh10(第10胸椎)~S2(第2仙椎)あたりにあります。胸腰筋膜は広背筋、僧帽筋、腹斜筋、腹横筋、臀筋など多くの筋肉が関与しているため腰痛になりやすく、逆に腰部に疼痛があったとして、腰部を直接施術しなくても、胸腰筋膜に関与する筋肉を緩めれば、腰痛は軽快する可能性が高いと説明がありました。そしてなにより、この筋膜は多くの筋肉が関与するためか、分厚いひし形の領域で、とても白く(むしろ白というか輝いていた)、人間の体でこんなに輝いているものがあるとは知らず、凄く驚きました。

 

次に見えてくるのは腹斜筋群。横腹の位置にあり、体表から外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋があります。これらはダイエットの際になかなか脂肪が落ちないところ。なぜ落ちないのかというと、3つの筋肉がそれぞれ違う筋線維の走行をしていて、作用が違うから。と、説明がありました。(詳しくは…体幹を左回旋した際には、左の内腹斜筋、右の外腹斜筋が作用する。腹横筋は体幹の前屈や側屈、あとは腹圧を高める際に作用する。外腹斜筋と内腹斜筋は交差をしていて、その下に腹横筋が体幹を覆うように位置している。)

 

続いては肩甲骨。頸部~肩~Th12(第12胸椎)まである大きい筋肉、僧帽筋。僧帽筋によりほとんどの筋肉は見ることができません。その僧帽筋をどかすと、見えてくるのが棘上筋、菱刑筋になります。

棘上筋、厚さには驚かされました。自分の感覚では、薄っぺらな筋肉だと思っていましたが、実際は、母指尖からIP関節(約3cm)ぐらいの厚みがありました。対になる棘下筋は、

肩甲棘を堺に上下に存在しており、棘上筋とは作用も異なります。

棘上筋の主動は、肩関節の外転に対し、棘下筋は外旋です。その棘下筋と同様の作用をするのが小円筋。棘下筋と小円筋の筋膜は、合わさって強靭な筋膜になっている。なぜか?それは内旋する筋肉が多く、大きいから。内旋の筋肉は、大胸筋、大円筋、広背筋、肩甲下筋の4つ。それに対抗するために棘下筋と小円筋の筋膜が合わさっています。胸腰筋膜に比べると白くはありませんが、他に比べると白かったです。そして面白いのが、停止部が違うこと。棘下筋と小円筋は、教科書では共に大結節とされていますが、実際には、大結節の後方に棘下筋、大結節の下方に小円筋が停止していました。筋膜が合わさって強靭になっているのに、停止部が違うのは面白い発見でした。

 

肩甲骨を剥ぐと、肩甲下筋が肩甲骨の裏に見えてくる。肩甲骨のあった場所には、菱形筋と前鋸筋が見えてきます。しかもこの2つの筋肉は筋膜によって繋がり合っています。菱形筋は肩甲骨を上内方に動かし、肩甲骨を脊柱に近づける筋肉。前鋸筋は上外方に動かし、肩甲骨を脊柱から遠ざけ、肩が上るように作用する筋肉。このように、作用がまったく異なるのに繋がっていたのは驚きでしかありませんでした。

続いて下肢。下肢は皮膚を取り除くと、踵~大腿部までまるでトッキングを履いているように筋膜によって覆われています。大腿部の筋膜は非常に分厚く硬く、これは、直立姿勢による荷重に耐えられるようになっているのだということ。大腿部外側にある腸脛靭帯も筋膜が肥厚してできており、体重が外側に掛かった時に支えてくれるものだと学びました。

 

ハワイ解剖実習2

 

これ以外にも勉強になったことが多くあります。その中でも1番の勉強になったのは、筋間中隔(筋膜の一種)です。上肢や下肢の中で筋内の区画を分けているものです。シンスプリント症候群に関して、授業では、後脛骨筋の柔軟性不足が問題で起こり、疼痛が出るのは下腿内側1/3部と習いました。解剖して見てみると、後脛骨筋は脛骨に付着せず、筋間中隔が脛骨に付着しています。何らかの原因で区画の内圧が高まると、この筋間中隔が脛骨から引っ張られる形になり固まり、運動することにより下腿の内圧はさらに高まり、結果として下腿内側1/3部に疼痛が現れるのだと言います。このように筋間中隔によって疼痛が引き起こされているとは、考えもしなかったです。

 

人の体は、繊細でかつ複雑だと思いました。あんなにも多くの筋肉があり、1つ1つ大きさや形が違い、作用が違う…手指は細かい動きを行えるように腱ばかりあり、筋腹は動きを制限してしまうため肘関節にある。教科書で見るのと、実際に見るのとでは印象がまったく違います。解剖学では、ご検体をサイレントティーチャーと呼びます。お亡くなりになられた後も医学のためにと、自らの体を解剖に希望してくださった方々に感謝いたします。貴重な経験と勉強をさせていただき、ありがとうございました。

自分はこの経験を生かし、皮膚の上から筋肉がしっかりイメージできるようにし、目的の筋肉を確実に触れるようにします。そして、これからの施術・治療に生かして参ります。もし、解剖実習に行けるタイミングがあればチャンスを逃さずに行くのがベスト!自分は、将来、絶対役に立つ体験ができました。さらに技術と知識を深めて、再度参加したいと思います。

 

(文)整体プロフェッショナルコース 加藤大陸さん

ご紹介、ありがとうございました。

 

加藤大陸さん

 

 

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