2016.11.02
関節(かんせつ)てきなお話①
こんにちは
ウィルワン整体アカデミーです。
関節(かんせつ)てきなお話①
今日は、私たちが普段からお世話になっている「関節」の基本的な構造をご紹介します。
「関節可動域」「関節のアライメント」など、施術者としても何かと聞くことが多い関節の基礎はしっかりと押さえておきましょう。
関節の基本構造
関節とは、簡単に言えば「骨と骨が組み合って動く構造」のことです。
専門用語では”骨の可動性結合”と言います。肩や膝の関節は一般用語としてもおなじみですね。
それでは、関節が動くために必要な基本構造をお話しします。
関節をつくっている、骨の向かい合う面は関節面と呼ばれ、一般に凸面を関節頭、凹面を関節窩[かんせつか]と言います。なお、「窩」はくぼみの意味があります。
関節面は、関節軟骨という柔らかい構造でコーティーングされています。
圧力で変形するため、接触面の摩擦を減らし、衝撃を吸収する働きがあります。
また、関節を囲む関節包と言う袋状の構造があり、これは内外2層からなります。
外層は線維で出来た丈夫な膜で線維膜と呼ばれ、内層は血管が豊富な特殊な膜で、滑液という液体をつくることから滑膜と呼ばれます。
滑液は、関節包で密閉された空間を満たす、卵白のようなネバネバとした液体で、これも摩擦を減らしてくれます。
ヒアルロン酸
関節軟骨や滑液の構成成分のひとつにヒアルロン酸があります。加齢とともに体内のヒアルロン酸の量は減っていくため、軟骨や滑液の質(働き)が落ちて、いわゆる「関節のすり減り」に…。
TVなんかで聞くヒアルロン注射(関節注射)は、主に滑液の質を一時的に補うために行われるものなので、すり減った軟骨を回復させるとか、滑液の質を継続的に改善させることが目的ではありません。あくまで短期的な対処です。もちろん、短期的に対処する意義は沢山ありますが、やはり、すり減ってしまう前に筋力強化や体重のコントロールなどで予防をしていきたいですね!
ちなみに、「飲むヒアルロン酸」や「グルコサミン」の是非についてはアカデミーにて。ふふふ…。
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関節ってすごい
最新の家電だって、毎日使って7~8年もてば良い方です。
しかし、関節は上のような構造で70、80年使い続けることができます。
人体って、有機物ってやっぱりすごいですね!
とはいえ、関節の中には膝のように比較的負荷の掛かりやすい、故障しやすい関節があるのも事実です。
そんな不遇な環境にいる関節には、さらにさらに、特殊なオプション構造が付いているのです!!
これについては次週に回しましょうかね。
さて、今回はこれで以上です。
ここで得た知識は、来たる肩関節や股関節などの固有の関節を理解する際に、関節的、もとい間接的に役に立ちますよ!かんせつてきにね!!
……。
押さえるポイント
・関節の基本的構造
・ヒアルロン酸のこと
※冒頭で出した「関節可動域」とは、関節の動ける範囲のことで、「関節のアライメント」とは、関節をつくっている骨の配列のことです。