2016.09.07
【初歩から学ぶからだのしくみ】funny bone!(ファニーボーン)
みなさんこんにちは。
ポケモンといえば赤。長坂です。
お待ちかねの水曜日になりましたので、【初歩から学ぶからだのしくみ】をはじめていきましょう。
※用語は基本音読みです
funny bone!
肘の一部をぶつけたときに腕がびりびりすることがありますよね?
なぜシビレが出るのか。ちゃんと理由があります。
そのびりびりポイントを、俗称でfunny bone(直訳;おかしな骨)と呼びます。
※以下俗説を含みます。
上腕骨内側上顆と尺骨神経
“二の腕”の骨である上腕骨の下端部内側には内側上顆(ないそくじょうか)という盛り上がりがあります。
funny boneとは、解剖学的にいえばこの内側上顆のことを指します。そして、内側上顆の後面にはへこみがあり、そこを尺骨神経という神経が通ります。実際にぶつけてシビレるのはこの部分ですね。
尺骨神経とは、頚(くび)から腕にかけて伸びる神経のひとつで、主にうでの内側(小指側)の感覚や運動を担っています。神経はデリケートな構造なので、通常は体の奥のほうを通っていることが多いのですが、funny boneの部分では例外的に、尺骨神経が浅く皮膚のすぐ下を通っているために刺激が伝わりやすく、ちょっとした刺激でも強く反応してびりびりしてしまいます。
もちろん施術はNG。だけど…
あのびりびり感とやるせなさを思い出せば、間違っても手技をしようとは思わないはずですが、念のため言っておくと押してはいけない部位です!
ただ、学習に照らせば、勉強しても実態が掴みづらい「神経」という構造を指で触れて感じることのできる数少ない部位でもあると思います。(※絶対に強く触れたり、触れすぎたりしないでください)
押さえるポイント
・肘をぶつけたときにびりびりする部位をfunny boneと呼ぶ。(ネタです)
・内側上顆(特に後面)付近は強く押しちゃダメ!